万葉 夢がたり |
万葉集は奈良時代に成立した日本最古の歌集で、編纂には大伴家持が関わっているといわれています。 4500余集の歌があり、種類は雑歌(ぞうか 相聞歌 (そうもんか) 挽歌(ばんか) といった歌があります。 天皇、貴族から下級官人、防人、農民、東国民謡(東歌)など様々な身分の人々が詠んだ歌が収められています。 なかには冗談っぽく詠った歌もあります。 万葉歌リフレッシュサロン講座で勉強したいくつかを紹介 |
大伴旅人と児島の悲しくも美しき物語
万葉集の編纂者ともいわれる大伴家持の父親 大伴旅人は大宰府の長官として瀬戸内海を下って行きました 大宰府での児島との出会いと別れ その時に交わした歌は二人の情愛がひしひしと伝わり、涙なしには語れないでしょう 旅人と児島の交わした歌はJR児島駅前の歌碑に刻まれています |
古代吉備国 歴史とロマン |
吉備の国は豊かに栄えた国でした そこには兄媛(えひめ) 黒媛(くろひめ) 稚媛(わかひめ)と美しい媛がいました 優しく、慈愛に満ち、優雅でそれはそれは得も言われぬ美人 この媛たちは天皇に寵愛され、美しさゆえに嫉みをかい、疎まれたそうです 瀬戸内海を見下ろす媛たちの目には、溢れる涙がとめどなく流れたでしょう |
古代のロマン
稚媛
2019-09-23
吉備国の稚媛(わかひめ)は吉備上道臣田狭(きびの かみつみちの おみ たさ)の妻。
田狭(たさ)は「我妻ほどの美人はどこにもいない」と自慢をする。
それを聞いた雄略天皇は策をめぐらし田狭を朝鮮に派遣し、そのスキに稚媛を自分の妃にしてしまった。
このことから田狭は反旗を翻すも成功とはならなかった。
一方稚媛も雄略天皇との間に生まれた星川皇子の即位を図り失敗。 皇子らと共に焼き殺されたという。
〚日本書紀〛には滅びゆく豪族の姿と稚媛の数奇な運命がこのように書かれている
万葉集の冒頭を飾る歌 |
古代のロマン
黒媛
2019-09-21
備中国分寺 五重塔の周辺に、こうもり塚があります。この地では、吉備国の美女【黒媛】と仁徳天皇の美しい恋物語が伝わっています。
こうもり塚は黒媛(くろひめ)を埋葬した墓と伝えられています。しかしながらこうもり塚は黒媛の時代より後世のものと言われています。
冗談っぽい歌
合歓木の巻
2019-09-21
山を見あげると、ホワン ホワンとピンクの綿が揺れているいったい何だろう。 なんと、ネムノキの花。合歓木の花には 何となく心揺さぶられます。
万葉人はこの花を合歓(ねぶ)と詠んでいました。どんな時に 何を感じ どう歌ったのでしょう か。
紀女郎(きのいらつめ)と大伴家持(おおとものやかもち)の世界をのぞいてみましょう。
冗談っぽく詠った(戯歌)歌を紹介 |
蓮の巻